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◆K1k1KYRick 2021/06/06(日) 07:16:54.30
ID:Lh8ciO2i0
※亜也子×北条時行のR18SSです。
※精通、筆下ろし、孕ませ、破瓜、同世代おねショタ、伊東ライフ、妊婦要素あり
「夜伽、ですか……」
頼重に呼ばれた亜也子は部屋の中央にて姿勢を正し、彼の言を聞いていた。
いつもは泰然自若とし、諏訪大社の大祝として皆を纏めている彼だが、今日はどこか様子がおかしい。
「まあその……当面は大丈夫……かも……と思うが
何分あの御方は北条家の希望。もし、その……万が一何かあるとすれば血筋が、そう、血筋がね……」
いつになく煮えきらない切り出しの頼重だったが
そういった姿は娘の雫をはじめ側近たちにも時折見ているので、亜也子もさして不思議には思わなかった。
「しかし私は卑賤の身ですので……家柄的には雫様の方が……」
「もちろん娘には相談したとも。しかしだ、それを口に出すと
顔を赤くして……うう……このように……!」
頼重の差し出した右頬には、子供の手型が赤くくっきりと浮かんでいた。
「もうこの際、家柄は問わない。ただただ、健やかな御子を授かればそれで良い。
それに……なまじ名家の息女であれば敵に目をつけられやすいだろう。
その点、お前の身の上ならば敵も欺けよう。
そして間違ってもヒョロヒョロとした童など産まれまい」
「はぁ……」
「……というか、頼む! 雫はもう怒ってしまって話も聞いてくれぬのだ!」
頼重は両手を合わせて拝み倒した。ここまでされては彼女も嫌とは言えない。
北条時行の夜伽役として白羽の矢を立てられたのはこういう訳だった。
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