【SS】ピローなトーク ー有栖川夏葉編ー

2019-08-20 (火) 18:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/26(金) 23:47:22.04 ID:FXVq+Rxy0



・夏葉とPさんは付き合っています。ふたりのピロートークです。

・ごく一部R-15(?)

それでは、よろしくお願い致します。




卯月「ちひろさんがアイドルシャブ漬けモノの同人誌隠し持ってた……」

2019-08-20 (火) 00:06  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆ZqOMcfPQW2 2019/07/26(金) 18:26:16.77 ID:aBo7GqwX0

卯月「ちひろさんがぁ、ちひろさんが怖いぃ!」ブルブル

ちひろ「……」

卯月「ちひろさんにシャブ漬けにされるぅ!」ガクガク

ちひろ「……」




シャニP「邪視?」冬優子「……」

2019-08-19 (月) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/26(金) 17:15:45.34 ID:XLNzjGnq0




「いい天気っすね~!」

到着して開口一番、あさひはそう言ってあたりを見まわした。

確かに、雲一つない日本晴れで気持ちがいい。春から夏にかけて色を濃くした新緑が、ロッジの周りをぐるりと取り囲んでいて、普段ビルばかり見ている反動からか軽い感動すら覚える景観だ。

「何がいいのよ……」

「あっついね~……」

ただし、それはあくまでも「景色が良い」というだけの話であって、長時間の運転をしてきた身から言うとどちらかというと後者の二人に賛同したくなる。




池袋晶葉「できたぞ助手!アイドルたちの過去を映し出す装置だ!」

2019-08-18 (日) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/26(金) 05:20:57.70 ID:l5kCaXPmO



晶葉(世界は私を受け入れない)


晶葉(どうあっても、この世界は私を受け入れてはくれない)


晶葉(それが私。池袋晶葉がこれまで生きてきたなかで培った価値観だった)




【モバマス】嫉妬した白雪千夜に射精管理される話【R-18SS】

2019-08-15 (木) 00:06  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆q4ctS9nNro 2019/08/10(土) 10:14:36.49 ID:KQbaExlJo


 ─お嬢様の時の戯れに付き合った。ただそれだけだったのに……

「お疲れ様ー!2人ともいいステージだったぞ」

「本当?私たちの魅力伝わった」ギュウウウ

「ちとせ!抱きつくなよっ」

「えぇ~いいじゃん」

 ─それは嫉妬心

「お前」ギロッ

 最近お嬢様とプロデューサーの仲がいい。まるで恋人のようだ。このままだといつかお嬢様の貞操がアイツに奪われてしまうかもしれない。




芹沢あさひ「青空の水槽」

2019-08-12 (月) 12:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆J2O9OeW68. 2019/07/24(水) 12:20:35.90 ID:rmJoFnhWo


・アイドルマスターシャイニーカラーズ、芹沢あさひがメインのSSです。




2: ◆J2O9OeW68. 2019/07/24(水) 12:23:03.90 ID:rmJoFnhWo


 青空のことを思い浮かべたとき、私が次いで連想するものといえば大量の水だった。
 春先の桜降る並木道を歩くときも、真夏の蒸し暑い交差点に立ち止まるときも、秋晴れの澄んだ路地裏へ迷い込むときも、ちょうどいまみたいに、初冬らしい冷気に満ちた公園のベンチに腰掛けているときも、それは何も変わらない。
 いつ如何なる時であろうと、私の中で青空といえば、その直後に続くものは水だ。
 しかし、改めて考えてみると、それはとても不思議なことのように思える。
 たとえば、普通、水の色は青空みたいな水色じゃなくて、どこまでも純粋に透き通った透明色だ。
 それに、青空はどちらかといえば乾いているような印象があるけれど、水はちょうどその対極だ。
 あるいは、空は実体を伴わない概念上の存在で、一方の水は触れることのできる物質だ。
 違うところなんて他にいくらでも挙げられるけれど、共通項を見出すのはかなり難しい。なのに、私はその二つをどうしても結びつけて考えてしまう。
 どうしてだろう? 
 こうして実際に訊かれるまで考えもしなかった。





【モバマス】サディスト大槻唯に逆ハメ撮りされる話【R-18SS】

2019-08-12 (月) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆q4ctS9nNro 2019/08/04(日) 16:04:06.67 ID:3OvN60Fao


「ねぇ?プロデューサーちゃん?これ、ゆいに説明して!!」

 担当アイドルの大槻唯が持つスマホに写っていたのは、同じく担当アイドルの相川千夏のふしだらな写真……いわゆるハメ撮りだった。

「な……なんで唯が」

 驚きを隠せなかった。なぜならその写真を撮ったのは俺だったからだ。千夏のライブの打ち上げの後、2人で夜の宴をして、その思い出を2人の秘密にしたのだ。

「こ、これはだな……」

「ねぇ!何で?」

 いつもは明るい唯が珍しく怒りの感情を振り回し俺に問う。

「ちなったんとヤッたんだよね?」

 あぁそうだ、俺は相川千夏と寝た。だがお互いの同意もあった以上、業界ではタブーでも自由恋愛は違法ではない。




【シャニマス】考えるより早く恋に落ちた【SS】

2019-08-11 (日) 21:41  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆K7qLUv4H.Lbp 2019/07/22(月) 23:49:50.12 ID:gJ/hg4tDO

―283事務所

イルミネ『せーの』

『めぐる(ちゃん)誕生日おめでとう!』

めぐる「ありがとー!」

カチンコ



真乃「はい、めぐるちゃん。プレゼントだよ」

めぐる「うっわー!何かな?開けてもいいかな?」

真乃「どうぞどうぞ」

ガサガサ

めぐる「うわー!カワイイー!」

灯織「鳩型のポーチと、鳩サブレか……ある意味真乃らしいね」

灯織「私はこれね」

めぐる「何かな何かな?」ガサガサ

真乃「うわぁ……すごいよ灯織ちゃん!」

灯織「イアリング……気に入ってもらえるといいんだけど」

めぐる「すっごくいいよ。灯織、ありがとう!!」

灯織「ま、まぁ喜んでくれたなら///」




佐藤心「プロデューサーとの距離を縮めたい!」

2019-08-11 (日) 17:19  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆C2VTzcV58A 2019/07/23(火) 00:38:12.29 ID:KAncrXbZO

ある日の事務所


飛鳥「………」ペラ

心「………」

飛鳥「………」ペラ

心「はぁ………」

飛鳥「………」

心「はぁ~~~~」

飛鳥「………」ペラ

心「はぁ~~~~~~~~ぁぁぁぁ!!!!」

飛鳥「ガノンドロフの真似なら他所でやってくれないか」

心「あ、やっと反応してくれた!」

飛鳥「話がしたいなら普通に声をかけてくれ。ボクは文香さんと違って、読書中に周囲の音が聞こえなくなることはないんだから」

心「えー? だってはぁとから話しかけたらかまってほしいみたいじゃん」

飛鳥「何一つ偽りない事実だろう。寂しがり屋め」

心「はぁとウサギは寂しいと死んじゃうの……助けて?」

飛鳥「はぁ」

心「ドキッとした? キュンってした?」

飛鳥「そういうことはPにでも聞いてくれ」




黛冬優子「ふゆがおち○ぽなんかに負けるわけないでしょ!」

2019-08-11 (日) 03:13  アイドルマスターSS   2コメント  
1: ◆OBrG.Nd2vU 2019/07/28(日) 22:58:54.41 ID:cz4kaqTF0


アイドルマスターシャイニーカラーズ黛冬優子のR-18SSです。




2: ◆OBrG.Nd2vU 2019/07/28(日) 23:01:38.63 ID:cz4kaqTF0


 黛冬優子の部屋に招かれた時、『それ』を偶然観てしまった。
 
 出会った当初の彼女はキャラを作っていて距離を取られていたが、今では自室で留守を任されるくらいに親密な仲になった。素顔の彼女は結構キツイ感じだが、実は面倒見の良いお姉さんだった。


「あっ、お菓子切らしてたの忘れてた。買ってくるからテキトーにくつろいでて」

 
 自分が行こうかと提案すると、彼女は「一応お客さんなんだからのんびりしてればいいのよ」と笑って玄関を後にした。
 
 さて、どうしようか?
 
 テーブルの上のリモコンが目について、何となくテレビをつけてみると画面は真っ暗だった。右端に『DVD』の表示。最後にDVDを観ていたのだろう。彼女のことだからきっとアニメ作品だ。どんなものかと興味が湧いて『再生』ボタンを押した。

『はーい♪ みなさんワクありです~? ふゆゆちゃんねるへようこそ♪ 今週も配信していきますよー♪』

 
 なんだこれ?
 
 画面に映し出されたのは、ネコ耳ヘッドフォンを着けたセーラー服風衣装の女性がラブホテルの一室でベッドに腰掛けて、こちらに向かって愛想よく手を振る姿だった。耳障りの良い声、ツーサイドアップにされた艶のある長い黒髪、そして吸い込まれそうな瞳。顔にマスクをしているが、ひと目でその女性が黛冬優子だとわかった。素の彼女とは違い、出会ったばかりの頃の外面モードだが間違いない。






早苗「あのさ、楓ちゃん……」

2019-08-09 (金) 12:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆.a78mPIbZ2 2019/07/21(日) 05:02:39.13 ID:TIzGGR6W0

早苗「なんでセーラー服着てるの?」




2: ◆.a78mPIbZ2 2019/07/21(日) 05:03:21.53 ID:TIzGGR6W0

早苗「なんで?」

楓「あの……実は私JKに興味があるんです」

早苗「ふぅーん……JKに、ね……」

楓「JKに」




【デレマス】最高の休日

2019-08-09 (金) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/21(日) 00:12:54.86 ID:sVy99lNDO

―海水浴場

夕美「着いたーっ!海だよっ、プロデューサー!」

モバP(以下P)「あぁ、海だな」



ドンヨリ

ピュー



夕美「さ、寒いよっ!!」

P「台風が近づいてるからな!」

夕美「で、でも……プロデューサーと一緒に休みだなんて……」テレテレ

P「うぬぅ……可愛いヤツめ」ナデナデ

夕美「あはははっ、髪の毛が乱れちゃうよぉ!」ニマニマ




神谷奈緒「Pさんと話してたら他のアイドルが修羅場っぽくしてきて面倒臭い」

2019-08-08 (木) 18:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆5AkoLefT7E 2019/07/19(金) 23:48:33.86 ID:sXQY6Usto



コメディです。




2: ◆5AkoLefT7E 2019/07/19(金) 23:48:55.65 ID:sXQY6Ust0


~事務所~


神谷奈緒「はよーっす」

P「ああ、奈緒か、おはようさん」ペラ

奈緒「お、プロデューサーさんだけ? 何読んでんの?」

P「んー? これ」パッ

奈緒「あ! そのマンガ新刊出てたんだっけ! それ面白いよなー。あたしも買わなきゃ」

P「次、読むか?」

奈緒「いいの? じゃあ読み終わったら教えてよ」

P「わかった。それまで適当にヒマを潰しててくれ」

奈緒「おっけ」

P「早めに読むよ」

奈緒「いいよいいよ、気にしないでさ」

P「おー……おっ、え、は? いやいやお前それは……えマジ? そこで? お前くるの? え?」ペラッペラッ

奈緒「……やっぱ早めに読み終わってよ。気になってしょうがない」

P「そこでその技かー!!!」ペラッペラッ

奈緒「黙って読んでくれない?」

P「いや、悪い悪い、急展開でな」

奈緒「あたし耳塞いでようかな……」

P「悪かったって」

ガチャ

北条加蓮「……」

奈緒「お、加蓮! お疲れ。聞いてくれよ、プロデューサーさんが酷くてさー」

加蓮「……」

奈緒「……加蓮? どうした?」

加蓮「プロデューサー……」

P「加蓮……!」

奈緒「?」

加蓮「誰よ……誰よその女!」

P「……」

奈緒「……」

加蓮「……」

P「……」

奈緒「いや神谷奈緒だけど」





【モバマス】P「晴、チ●ポ落としたぞ」晴「あ、わりぃ」

2019-08-08 (木) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆K1k1KYRick 2019/07/17(水) 21:12:47.29 ID:u5hj8UZq0

P「気を付けろよー大切なもんなんだから」

晴「分かってるよ」……キュポッ

梨沙「晴ーほら、ここに来て」

晴「おう、梨沙。……? 何抱えてるんだ?」

梨沙「これ? 今度のライブでオチンチンに付ける新作アクセサリーのカタログよ」

晴「どれどれ……へぇ可愛いの多いんだな」

梨沙「当然。今回はカリに結ぶリボンだけでもイケてるデザインの、結構出てるし」

晴「あ、この月型のデコレーション、この前のライヴで先端につけていたな」

梨沙「そうそう! あっ、晴もさ、今回デュオ組むんだからカワイイ系やってみない?」

晴「えー……いいよオレは……」

梨沙「出来るオンナはオチンチンから飾り立てるもんなの」

梨沙「体で一番出っ張って目立つ所なんだから、アイドルとしてしっかりアピっておかないと」

晴「アイドルとして、か……確かに、いつもカッコいい方を選んじまうからな……オレ」




モバP「同棲することは有効」

2019-08-07 (水) 12:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/17(水) 02:59:03.34 ID:rOw6GU+v0

モバP(以下P)「生ハムの原木と同棲するというのが」

P「ここ最近話題になっているらしい」

P「せっかくなので」

P「俺も買ってみることにした」




泰葉「やることが……やることが多い……!」

2019-08-06 (火) 12:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/16(火) 01:28:04.06 ID:mY4uKMXi0

○ドラマ撮影現場


オカザキサンハイリマース


泰葉(うぅ……何年やっても長台詞は慣れないなぁ……)

泰葉(特に今回は見開き丸2ページの超長尺だし、しかもワンカット……)

泰葉(さすがにキツいかも……今ヘタに話しかけられたら台詞全部飛んじゃいそう……)

泰葉「ふぅーっ…………」

泰葉「……よし」

泰葉「おはようございます」


パンッパンッ


周子「はい、という訳で今日7月16日はなんと岡崎泰葉ちゃんのお誕生日でーす。拍手ー」


ハッピーバースデイトゥーユー♪


泰葉「うわああああああ」




デレマス明治妖怪譚 『油取り』

2019-08-05 (月) 18:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆San.3nb6m2 2019/07/15(月) 20:32:10.37 ID:vSb2yMPS0

前作  『【デレマス】 「狐憑き」』 から続いてしまったお話

明治時代らへんを舞台に、陰陽師だったり妖怪だったりするアイドル達と陰陽師のPがなんやかんやするお話です

かなりのオリジナル設定及び過度なファンタジー要素、その他パロディネタ、更に原作と時代も環境も違うので当然の様にキャラ崩壊します。特に今回川島さんがとんでもないキャラ付けをされています

また、アイドルが死亡することがあります。これらの点によくご注意ください



今回登場するアイドル


レギュラー

・塩見周子(妖狐)

・小早川紗枝(妖狐)

ゲスト

・浜口あやめ(くノ一)

・川島瑞樹(???)




【モバマス】りあむ「やさしい世界」菜々「作ろうぜ♪」

2019-08-04 (日) 12:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/15(月) 10:34:25.60 ID:YLmrgUmDO

――事務所

ガヤガヤガヤ

バタン

菜々「ふぅ、急に降ってきました」

みく「ずぶ濡れだにゃ」

りあむ「めっちゃやむよう……雨なんか降らなければいいのに」

みく「また炎上するような言動だにゃ……」



葵「おかえりっちゃ!」

むつみ「よかったら一ついかがですか?」

りあむ「わー、焼きたてのいい香りぃ」

みく「これは」



みく「御座候だにゃ!」
菜々「今川焼きですね!」
りあむ「回転焼きだね」



くるみ「ふぇぇ……またバラバラでしゅう」




【モバマス】 木村夏樹「道とん堀には人生がある」

2019-08-04 (日) 00:07  アイドルマスターSS   0コメント  
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/15(月) 01:55:18.98 ID:GuzBXgUxO


※独自設定あり。今回も地の文です。そして毎度ながら冗長です、ご了承下さい。




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/15(月) 02:00:55.67 ID:GuzBXgUxO



「プロデューサーさん、ちょっと相談があるんだけどさ――」


 とある芸能事務所、そこに所属する一人のアイドル――木村夏樹は、彼女を担当するプロデューサーへ遠慮がちに切り出した。


 ロックなアイドルを信条・コンセプトとし今を駆け抜ける夏樹。
 純粋、清廉、無垢で可愛らしい……そのような従来のアイドルイメージとは対極にある彼女であるが、そんな形にとらわれない「かっこいいアイドル」は社会に鮮烈な印象を刻み込み、今や男性はもとより、同性である女性からの支持も厚い。


 前髪をたくし上げ、いわゆるリーゼントのような髪型をしていることも相まって、夏樹というアイドルは今や若者の憧れであり、一種のアイコンになっている。


 そんな彼女であるが、いつもの明朗快活な性格は鳴りを潜め、何やら葛藤の中にいるような面持ちであった。


「……相談? どうした?」


 初夏の太陽は眩しく、高い空には雲ひとつない。事務所のクーラーが冷気を吐き出す音、それだけが響いている。


「スケジュールのことで相談があってさ」
「何だ、そんなことか」


 いつもらしくない夏樹を見て、何を切り出されるのか――そのように身構えていたプロデューサーであったが、何気ない相談であったことに安堵のため息を漏らす。


「……スケジュールか。休みが欲しいとか?」


 地道な下積みを経てアイドルとしてデビューし、デビュー間もなく注目を集め忙しい日々を送ってきた数年間。駆け足のように過ぎる目まぐるしい時間はようやく落ち着き、これからの戦略を再構築する時期に入っていた。


 プロデューサーにとってはこれまでの労をねぎらう意味も込めて、スケジュールに余裕を持たせようと思っていたところであった。


「いや、その逆っていうか……」


 ところが、彼女から返ってきたのはその逆。意表を突かれる。


「……え?」
「いや、もっと仕事を入れて欲しいんだ」

 まさかの提案に呆然とするプロデューサー。
 まさか、俺のやり方に不満があるのでは――彼の脳裏に一抹の不安が過ぎる。







鷺沢文香「本に、命を」

2019-08-03 (土) 12:01  アイドルマスターSS   0コメント  
1: ◆jEbRvHU8C2 2019/07/14(日) 15:48:58.12 ID:UfnhAP/w0

シンデレラガールズのSSになります

少し刺激の強いシーンがあります




2: ◆jEbRvHU8C2 2019/07/14(日) 15:50:40.36 ID:UfnhAP/w0

人生を1冊の本に例えるのは使い古された表現ではありますが、
つまり生きることは執筆活動にも似ている、
と続けたのはどの作家でしたでしょうか。
ふと、そんなことへ想いを馳せます。

生きることが執筆活動なのであれば、ヒトの身体そのものは本の装丁に過ぎず、
書き連ねる本文こそ人生であり、きっとそれこそ重視されるべきなのでしょう。

そして、同時に考えてしまうのです。
本の喜びは手に取って読んで貰えることだ、というのが通説ですが、
それであれば、表紙に著者として鷺沢文香と名を綴る本は、果たして。

完成後に、時代を超えて数々の読者に見て貰えるのが、幸せなのでしょうか。
それとも。
執筆を導く編集と称すべき存在ただ1人に見て貰えることこそが、幸せなのでしょうか、と。