1:
◆oZuontUvSM 2015/11/11(水) 01:45:49.78
ID:ad04rnso0
・外伝2発売記念!でも下手するとザック外伝とはパラレルになるかも…(見る前から書き出してます)
・1日1回まったり進行
・できれば次の水曜日までに完結させたい(希望的観測)
2:
◆oZuontUvSM 2015/11/11(水) 01:47:08.31
ID:ad04rnso0
「お疲れ、ザック!さすがに本選出場までは軽かったな」
ロッカールームに現れた眼鏡の青年は、見慣れた人影を見つけるなりそう声をかけた。
茶髪で小奇麗なルックスに、赤と黒を基調とした流麗なステージ衣装が眩しい。
その衣装に付けられたプレートには、彼のダンサーとしての名前である「ペコ」と記されていた。
「ああ。こんな所で敗退したら『チーム・バロン』の名が泣くぜ」
ペコの軽く繰り出した拳に、同じく拳を合わせたもう一人の青年・ザックは笑いあった。
着替え途中のタンクトップにジーンズというラフな姿は、黒髪や鍛え抜かれた筋肉という風貌と重なり
情熱的な雰囲気を醸し出していたが、傍らに置かれたステージ衣装はペコと変わりない。
ふとペコが拳から視線を落とすと、何やら雑誌らしきものが目に入る。
どうやら自分が来るまでの間に読んでいたものらしい。
「何見てんの?例のフードの連中の下調べ?」
「いや。アイツら以外に、ちょっと気になるチームがいてな」
「気になる?」
疑問の声もそのまま、ペコはザックと向かい合う形で少し身を屈めた。
逆さの状態ではあるが、載っているのが2人組の女性ダンスユニットの特集記事なのはわかる。
そこに書かれていたチーム名は、大会参加者のチェックを一通り済ませていたペコにとって記憶に新しい。